冬の里芋を「生かして」保存する
畑に行くと大きく広げていた里芋の葉が丸まり、カリカリに乾き、茎だけがやけに目立つようになっていた。寒さでやられたのである。農園にも冬が訪れたのだ。12月19日のことだ。
こうなると、里芋を畑に植えっぱなしで置いていく事は出来ない。畑での防寒対策を開始する時期に来た。
里芋には寒さをギリギリまで我慢させていたが我が家は冬の準備はすでに終えている。寒さに弱い女房がホットカーペットを出した11月7日が我が家での冬の訪れになる。その後、矢継ぎ早にストーブを出し、衣替えをしていった。
その様子を見ていた高校生になった次女がバーバリーのマフラーが欲しいと言いだした。キャメル地に黒,白,赤で構成されたチェック模様のイギリスブランドのものだ。今の女子高生の間では必須アイテムらしい。
俺の記憶では確かバーバリーは男物選科だったような気がしたが… …。 そういえば何かのお返しでバーバリーのフェースタオルを貰ったのを思いだした。ユニクロブランドで満足している俺の知らぬ間に、どうやら若い女性向けにも進出していたもようだ。
そこで、「ぱーぱりー」のマフラーを次女に手渡した。今は車通勤でめっきり使う事がなくなった俺の、チェック模様のマフラーを与えたのだ。『パパからだから「ぱーぱりー」』と一言添えて。次女以外の家族には大うけだった。彼女は姉妹に笑われた事でバーバリー似のマフラーを「しまむら」で女房と買ってきて、「ぱーぱりー」は待機に回っている。
こんな調子で我が家では里芋より1ヶ月以上前から冬は始まっている。なぜ、里芋に寒さを我慢させているのかというと美味しくなるからなのだ。でも、限度を過ぎると赤いスジできて堅くなりマズクなる。それで冒頭の状態になった時点で里芋の防寒対策を始めるのである。
里芋の茎を切り落とし、根は切らず、山になるくらい土をかぶせる。「生かして」保存するのである。これで更に美味しい里芋が出来る。
ところが、今までは土をかぶせるだけで十分だったのだが一昨年、赤いスジできて半分ほどたべられなくなった。暖冬が続き、段々かぶせる土の量が少なくなっていたところに急に温度が下がったのが原因と考えている。
そこで、昨年は我が家と同じように、里芋にも防寒を強化した。
里芋にもホットカーペットをしたのである。里芋の土の山に古くなって使わなくなったホットカーペットカバーを更にかぶせたのである。
収穫時にはカバーを退けって土の中の里芋を掘り出せばいい。厚みのある布地で出来ているカバーは風にも強いが隣の爺さんがうるさいので、念のためペットボトールに水を詰めた重石をした。
本来の役目を終えたモノの廃物利用を畑でもしているのである。今では廃物が出ると女房は先ず畑で使えないかと俺に聞いてくる。今回のように成功した例もあるが失敗もある。
夏に報告したトマトの支柱に結ぶ紐が失敗例だ。でも、気にしていない。失敗は成功するための準備と考えるようにしているからだ。それに面白いブログネタにもなる。
そう、親芋をたべるセレベスは寒さに弱い品種なので、この保存方法はせずに、すでに収穫は済ませている。周りについている小芋は翌シーズンのタネ芋するため凍らない場所で保管しているのである。
昨年は、真冬も美味しく里芋を食べられた。今年もホットカーペットカバーで防寒を強化し、「生かした」保存ができると思う。
これで、畑での寒い冬の準備は終わりである。
今年のブログもこれで終わりである。
… … …
昨年、止めるといって5月には復活したので止めるとはいいませんがブログの活動は「休止」することにします(サザンの桑田さんのようにすぐに復帰すかもしれませんが)。
その時までさようなら。
では皆さんいいお年を。
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