春を迎える菜園
この時期、育っている野菜を食べることに追われる。
春を感じて野菜達が花芽の準備をするからだ。
今年の冬は暖かく花が咲くのが早い。
2月にはブロッコリーの花が咲き始めた。
両端に植えていた「金系キャベツ」は食べきった。
こちらはトウ立ちが遅い品種で試す場面は今年はなかった。
ダイコンは2種類育てている。
甘く、歯ごたえがある「冬じまん」。年末に食べ終わった。
今はトウ立ちが遅く、みずみずしく鍋に向く品種「冬みねセブン」に移っている。
俺的には「冬じまん」の方が好きだ。
鍋の主役「白菜」は食べきった。
12株で娘に2株持って帰ってもらったので花を咲かせずにすんだ。
もっとも白菜はトウ菜野菜として美味しいので春の味を失ったという気持ちが残った。
貧乏性の性格はいくつになってもなくならない。
ダイコンの葉と牛肉を炒めると美味しいので食べていたら、
出番のない小松菜が大きく育ってしまった。
花を咲かせそうになったのでダイコンの葉を食べるのを止めて小松菜に変えた。
手前がカブ。葉物野菜が食べきれないので「漬物」で食べている。
白菜がなくなったので小松菜、ブロッコリーを使ってトマト鍋をつくることになった。
そこで妻とトマトを買うために野菜売り場を吟味していた時に「野菜が安い」と言われた。
野菜を買い求めるのは俺の野菜が不調の時。高いときに買っているのだ。
俺が豊作の時は農家も豊作で野菜は安いという真実に気づかれたのだ。
世間で野菜が安かろうが高かろうが俺の野菜が美味しいことに変わりない。
そんな事を自分に言い聞かせながら窓越しに菜園スペースを眺めていたら
ムクドリが来ていることを発見した。
一族で俺の菜園を荒らすので数年前よりムクドリ対策用にネットをしていた。
12月頃、ムクドリが偵察にきてネットをしていたのでおとなしく帰って行った。
今年の冬は豊作になるぐらい暖かく、トウ立ちを始めたのでネットを早々に外していたのだ。
そこへ一羽だけやってきた。
彼らの大好物のブロッコリーの葉を食べた。
葉が大きかったから、くちばしを開いたまま上を向いて飲みこんでいた。
こいつは度々訪れては、ブロッコリーの葉を食べていく。
レストランゴザエモンへ彼女を連れてくると妻は予想していたが
今日も春用に植えた金系キャベツを一羽で来て食べていく。
彼の春はいつ訪れるのだろうか?
そんな春を迎える菜園だ。
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