「雑草対策 堆肥を使ったマルチング」
この梅雨の時期、気を抜くと雑草どもに菜園、花壇を占拠され、大事な植物達に不遇な思いさせる。
可愛い彼らを守るため俺は黒マルチや、雑草が勢力を増す前にこまめに退治に乗り出すが、週末雨が降ればお手上げである。雑草天国に変わってしまうのである。それぐらい奴らの繁殖力は絶大である。
昨年、貸農園を卒業した俺は新築の自宅にささやかな菜園スペースと花壇を得た。領土が減って、主戦場は小さくなったが状況は似たようなものであった。さすがに草刈り機の出番はないが狭いスペースを効率的に使おうとしたために、縮こまって雑草を取らなければならないし、黒マルチの出来ないニンジン等は、相変わらず手で一本ずつ引き抜かなければならない。
そんなチマチマしている俺に、サカタのタネ 「園芸通信7月号」が届どいた。その中の青木流園芸作業に『乾燥しやすい場所や、水切れに弱いアジサイなどの足元に完熟堆肥を敷くと水やりが減り、更に雑草対策になる』と書かれていた。
これは「コロンブスの卵」であった。こんな単純なことに気づかなかった俺は自分を恥じた。
長年、借りていた場所で菜園やガーデニングを行っていたので、借り物の土地に購入した堆肥を施す気はなかったのである。それが長年続いた為、俺の思考が停止していた。
今のささやかな領土は堆肥や、腐葉土、パーライトをすき込んで土壌改良しているが、まだまだ、不十分である。それを重々承知しているはずなのに、完熟堆肥のマルチングに結びつかなかったのである。マルチング堆肥は次作の秋冬野菜の土作りの時にすき込めば無駄がないのである。
俺は早々に完熟堆肥の牛糞を購入し、草むしりのしにくい菜園にマルチングしていった。更に、花壇スペースの藤殿(トウデン)と呼んでいる藤のパーゴラ花壇やジュンベリーの足元、玄関に至るスロープ沿いのフロントガーデンにも牛糞堆肥を引きつめていった。
『優れた芸術家はまねる。偉大な芸術家は盗む』を呟きながら俺は牛糞堆肥を撒いていたのである。少々の匂いがするが、清々しい気分であった。
ところが、である。長女がデッキに飛び出してきて臭いから窓を閉めると言って去って行った。
三女に誕生日プレゼントを持ってきてくれた彼女の親友も顔を顰めて帰って行ったと女房に言われた。俺が『嵐』も聞くと知り好印象を与えていたファンを一人無くしたようだ。水を撒いて匂いを少し抑えたが後の祭りであったのである
牛糞堆肥は完熟じゃないものも含まれていたのだ。バーク堆肥にしとけばよかった。
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