スイカ

2009年8月 6日 (木)

スイカの収穫と泥棒…51話

スイカの栽培ポイント(ゴザエモン流)で取り上げたスイカが雨にも負けず、カラスにも取られず収穫の適期を迎えている。ところがまた、新たな魔の手がスイカに迫っていた。

 

実は「雑草」をブログにした後、体調を崩した。このところ出張もなかったので、早く帰る日は、夏山に行くトレニングを兼ねて暗くなるまで草むしりに励んでいた。お陰で畑はきれいになったものの、休み無しの俺の体はボロボロになった。もう、無理は効かない体に「草刈機」は必需品と女房に説得されて購入した。

 

体調が回復した先々週の日曜日、はびこりだした草どもを退治しに畑に行った。きれいになった畑を夕暮れ見回して文明の利器は体に優しいと、満足感に浸った。

 

ところが何か変なのだ。あるべきものがないのだ。小屋の屋根の修理やオクラの収穫に使うアルミの脚立が無くなっていることに気がついた。

 

俺の畑は一番奥にあり、後ろは農家の畑で皆の畑の前を通って脚立を持ち出して帰ることになる。キャベツ「みさき」で登場していただいたIさんが数年前ダイコンを盗まれたと大騒ぎしたことをその時思い出した。

 

信じがたかったが噂ではTさんもスイカを盗まれたと聞いた。スイカなら数が少ないので無くなればすぐに分かる。で、その話は信じることにした。

 

誰もいない皆の畑を見て回ったが脚立はなかった。どっと疲れが出って家に帰った。家に着くと、草刈機と一緒に買った未使用の10年持つといわれたスコップを外に置いたままであること思い出した。

 

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翌日、また会社の帰りに畑に寄ったところ引退したIさんが畑に一人でいた。スイカの状態を見ていたのだ。俺はトンネル寒冷沙でカラス対策をしているがIさんはスイカの上に偽カラスを吊るしてカラスを脅して近づかれないようにしていた。

 

脚立を盗まれた話をした。最初は一緒に怒ってくれたがいつの間にかスイカの心配に移っていき収穫時期を聞いてきた。

 

『受粉から小玉スイカは30日、大玉スイカは約45日で収穫するのがベストだと言われている。』と教えた。

 

『小玉スイカだが受粉時期は分からない。』他に判断する方法はないのかと言われたので音で判断すると教えた。スイカを見てくれというので叩いたが俺には分からなかった。

 

俺も受粉は虫たちに任せているので日数からは正確には分からない。ピアノを習わせた子供たちに音でスイカの収穫を判断させていた。でも近年付き合いが悪くなり、今年からは俺が決めなければならない。

 

『カラスはごまかせたのに頭の黒いヤツは騙されない』と偽カラスを見つめてIさんは嘆いた。Iさんには孫がたくさんいて、少子高齢化などこの一族に関係ないのである。

 

『スイカの一つ一つに孫達の名前書いておく』とIさんのつぶやきを聞いて俺は家に帰った。

 

先週の金曜日、会社帰りに山に持って行く「アイコ」を収穫しに畑に寄った。Iさんのスイカが気になり見たところ、不気味な偽カラスの下で無事なようであった。安心した。

 

山に行けば当分畑に行けないので、ついでに俺のスイカも確認した。

 

『ん… … スイカがない?』

 

いくら世知辛い世の中だといってもスイカまで盗むことはないではないか。

 

焦った俺は寒冷沙の中を手探りした。何か大きなものが手に触れた。

 

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安堵が広がった。俺の栽培しているスイカは「タヒチ」という黒の大玉スイカで、夕暮れであったので分からなかっただけであった。

 

山から帰った翌日、スイカを収穫に行った。もう45日は過ぎたと思ったのだ。二つ収穫して帰った。

 

今年は早い時期に発芽に成功したのでお盆前に家族で甘いスイカが食べられた。

 

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でも脚立は戻ってこない。

 

盗んだヤツは心が無いのだろう。

 

かわいそうに。

 

この頃、かわいそうなヤツラが増えたようだ。

 

 

 

 

 

 

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2009年5月 2日 (土)

スイカ栽培ポイント…ゴザエモン流

今は『スイカ』の植え付け適期です。

栽培の本を参考にコマゴマとした作業を自分なりに実施してもなかなか収穫までこぎつけるのは難しい野菜です。

どうしてか?  

それは、一番重要なことが書かれていないからです。

スイカの栽培のポイントは雨対策(病気)と鳥対策(カラス)です。後はそれほど難しく考えることはありません。これらを肝にアレンジした私のスイカ栽培を紹介します。

1.スイカの雨対策(畝作り)

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スイカはつるを伸ばして栽培する野菜です。苗を植えつける場所にだけ畝をつくれば良いのです。1株 1m×1m を耕し、①苦度石灰を施した畑に②肥量として畝の中心部に鶏糞を入れ、③そこに黒いマルチをした畝を作り、そこに苗を植えつけています。

風雨除け保温として苗の部分だけ透明ビニールでトンネルを作り、ツルを伸ばす側は開らいています。この効果のほどは定かではありません。

ツルを伸ばすところまで余分な畝を作らなくても済むと言っても実はツルの伸ばす先が重要なのです。ツルや果実が雨水だまりに触れると病気が株全体に広がりそこで終わりになります。

ですから、雑草対策としてマルチや、ブルーシート等をすると失敗に終わるケースが多いようです。本当は何もしないほうが良いのです。雑草でカラスの目もごまかせますし。

でも、市民農園や、近くに雑草に興味がある人がいると、そうも行きません。そこで、写真にあるように細かい穴の空いたシートを用いています。雨水だまりはできず、穴が小さいので雑草も生育しません。因みに、これは廃物利用です。

2.カラス対策

ツルは3本仕立てとかありますが特になんにもしない放任栽培です。

受粉は虫に任せています。私の畑は中心にモネ風の池をつくり、花を植え込んであり、農薬もほとんど使っていないので蜜蜂が多数やってきます。私の畑の方が養蜂場より住み易いのかも知れません。着果場所はそれほど気にしていません。出来るだけ株元より遠くと言う程度です。もし、蜜蜂がいなければ人口受粉する必要があるでしょう。

さって、カラス対策です。雑草を伸びるに任せて、目隠しするのが一番手間なしです。でも、前項のようにすると果実がカラスに丸見えなのでネットで被っています。スイカは背が低いので、寒冷沙で手軽にすませています。

 

コメント

注意深い人はお気づきかもしれません。写真を見ると両側に畝があるのを不思議に思ったでしょう。『家族も喜ぶ野菜を作るぞ』を読んでいただいている皆さんは既にご存知でしょうが、私は品種に、こだわっているのでタネから育てるのを基本としています。

今年は運良くある方法で全て(2粒)早く発芽させることに成功しました。植える場所は1つしか用意していない。貧乏性で横着な私は困りました。ない知恵を絞ったところ、両側に苗を植えつけて両側からツルを伸ばすアイデアを思いついたのです。もし、どちらか生育が悪ければ抜いてしまえば良いというリスク分散にもなりますし。

私の栽培はプロの農家とは違います。なんでもありというところか始まっています。

いうならばゴザエモン流 家庭菜園『楽楽』栽培です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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2008年8月30日 (土)

夏はスイカ・・・第35話

 家庭菜園を始めた6年前にAさんが育てたスイカを貰った。一緒にいた子供たちは大喜びだったので翌年スイカ栽培を始めた。

 

スイカ栽培は特に難しいことはない。ただ、雨に弱いので畝に植えつけたあとビニールのトンネルを被せ、外にツルを伸ばすのが一般的である。特にツルも剪定をあえてする必要もなく放任栽培で大丈夫だ。それと、カラス対策用のネットは必須だ。

 

俺はマルチした畝に苗を植え付け、先述の作業をした。順調に成長し、ツルを近くに植えてあったトウモロコシのマルチへの上と伸ばし、そこで小さな実をつけさせた。

 

徐々にツルを伸ばし場所をとるスイカは他の野菜の畝間を利用すると効率的に出来ると考えたのである。それに、トウモロコシはカラスの大好物なので、一緒に対策用のネットにいれれば手間も省けると思った。

 

ところが梅雨になるとスイカは弱り、7月上旬には病気になり、枯れ始めた。ネット内は草むしりが難しい、そこでマルチを全面にはり、雑草対策とした。それがいけなかった。そこに雨水が溜まりそこから病原菌が発生し、スイカを枯らしたのだ。こうして最初のスイカ栽培は失敗に終わった。

 

翌年からマルチをしないジャガイモや収穫の早いタマネギの片隅にスイカを植え付けて、雨水溜まりを作らないように注意した。

 

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スイカが隠れるように草むしりもほどほどにして、さらに不織布を被せカラス対策とした。それから毎年収穫ができるようになった。

引越し先の農園でもスイカは順調だった。ところが俺にスイカ栽培とへと導いてくれたAさんのスイカが病気になり失敗していた。

見ると俺の失敗と同じ、実の下にビニールをひきつめ、そこに雨水が溜まり、株全体に病気が広がったのだ。それをAさんに教えた。翌年からAさんも順調になった。

もう一人、俺の隣の畑でしきつめたブルーシートにスイカのツルを伸ばしている人がいた。俺はブルーシートを外したほうがよいと伝えようと思ったが止めた。農家の奥さん達のアドバイスをひどい剣幕で怒っていたのを見たからだ。

この人は、作物の収穫は二の次で整理、整頓と指摘を目的に家庭菜園をしている人だ。いわゆる会社の延長で家庭菜園をやっている「金持ち時持ち」の爺さんだ。

このようなプライドの高い人は自分で気づくのが一番いいと思い、教えなかった。それにブルーシートも雑草対策としは有効であり、目的にかなっていると見たからだ。

立派なカラス対策したネットの下で枯れ上がった株に握り拳ほどのスイカを転がしているのを見た。予想通り、失敗したのだ。

翌年も、その人はスイカを栽培していた。今度はブルーシートの数が2つになっていた。そして失敗した。その次の年、4つになっていた。同様に失敗した。

その次の年、今年である。ブルーシートの数は1つに減っていた。6月、順調にツルを伸ばしていた。7月上旬さらに充実してきた。

今年は、ブルーシート栽培法は成功すると俺は見た。そう今年は空梅雨なのだ。雨水が溜まらなければこの方法でも問題ないのだ。

先週末、気難しい顔をほころばせながら、スイカを持って自慢している姿を見た。来年もブルーシートをひきつめるだろう。

 

人間は理由が分からなくても粘って手に入れた、たった一度の成功を後生大事にするものだ。

 

だが、俺の予想では来年のスイカの成功する確率は20%と見ている。空梅雨は5年にいっぺんぐらいだからだ。

 

こうやって家庭菜園でも「フレームワーク力」駆使している俺だが、今年のスイカ栽培は見事に失敗した。

 

再々、このブログでいっているが今年は家庭菜園の時間を減らすと決めている。そこで子供たちに人気に陰りがでてきたスイカ栽培を取りやめる事にしていたのだ。

 

俺の子供時分は夏といえばスイカだった。縁側で、皆でスイカのタネを飛ばしながら食べた時の事が今でも体に染み付いている。

 

でも、今の子供達は違う。冷たいものなど幾らでもある。それに俺のスイカはタネから育てているので、どうしても夏の盛りの過ぎた盆になってしまう。それで、栽培することを止めることにしたのだが。

 

ジャガイモの周りの草取りをしていたら、その側に無意識にスイカの畝を作ってしまったのだ。で、折角なので3月中旬タネを直播した。もともと栽培する気もなかったので、水もあげなかった。

 

発芽しなかったので桜の咲くころまた、直播した。

 

そして、芽も出さずスイカ栽培は失敗した。

 

幾ら論理的思考法を持っていても、その気がなければ何にもならない。

 

気持ちも大事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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