ネギは下仁田と九条を栽培している。下仁田ネギは鍋用だ。九条ネギは葉ネギとして重宝する。
昨シーズン、下仁田の栽培をやめて、下仁田に遜色ない美味しさとのキャチコーピにつられて「赤ネギ」を栽培した。ところが、根きり虫の被害にあい、あれよあれよという間に苗がやられた(苗床で無農薬栽培なので)。残った苗を育てて冬、鍋にしたのだが、下仁田ネギほど家族に人気がなかった。赤ネギは数も少なかったので代わりに九条ネギを使いきり、翌年用の苗を確保できなかった。
家庭菜園を始めたばかりの人のためにもう少し分かりやすく言うと(東京の人のアクセスが非常に多い)。九条ネギは株分けで増やせるのだ。だから、全部食べきらなければ、新たにタネを蒔く必要ない。
で、「下仁田ネギ」と九条ネギのタネ播きを行った。秋播きでも、春播きでもOKだ。前者は成育期間が長いので立派な苗ができる。
ネギは通常、苗床(畑)でタネ播き、育苗、それから定植するのだが今回はシーダーテープで「下仁田ネギ」のタネ播きを「九条ネギ」はプランター播きで行った。
プランターで蒔くメリットは育苗まで草むしりが必要ないことだ。ネギの幼苗は雑草に弱く、成長を阻害する。根きり虫の被害がない。水撒きも管理しやすい。苗が残ればこのままプランターで育てて必要な時に手元で収穫できる利点も生まれる。
デメリットは多くの苗を育苗できないことと、日当たりが悪く成長がおそい事だ。九条ネギは6月ごろ定植する予定である。
一方、下仁田ネギはシーダテープでタネ播きを行った。2年ほど前からサカタのタネがこのタネ播きを盛んに宣伝していた。そこで今回試すことにした。
シーダテープとは水溶性のフイルム(PVA)をテープ状にして、等間隔にタネがいれてある。それを畝に伸ばしてタネ播きする方法だ。間隔や、タネの粒数を管理されているので失敗が少ないとある。
弱点はフイルムが易水溶性フイルムなので残ったタネの保存が利かないことだ。使い切りだ。そこで、タネの保存性が悪いネギで試す事にしたのである。
ダイコン等の野菜では収穫まで出来るように株間が調整されているが、ネギはそうなっていない。定植時、植え替えをしたら利便性がそこなわれるので間引きで対処することとした。
耕し、苦度石灰で中和した。そこに、鍬幅分の溝を深さ約10cmほどで掘った。下仁田は根深系ネギのように過度の土寄せを必要しないので深さはほどほどで良い。
その溝の片側に元肥として鶏糞を施して、その部分に土を被せた。

化成肥料の追肥でもかまわないのだが、こまめにするのが面倒なので、施肥効果が長い鶏糞を用いている。
鶏糞のないもう一方の片側に浅溝が残るのでその部分にジーダーテープを伸ばした。
シーダーテープは10mあるので2列植えとした。先を土で押さえて、所定の場所までテープ伸ばし、手で切った。そこに、土を被せた。そして、空間が出来ないように鍬で土を抑えた。

そこに水を撒き、目印の竿を置いた。
予報では明日は雨なのでシーダーテープでタネ播きをした。もし、雨が降らなくてもそれはそれでよい。水を撒きに行けばよいのだから。
実は下仁田ネギのシーダーテープ播きは、予行練習だ。通常通りのやり方で特にネギのタネ播きは苦労していない。
長年の課題である「あの野菜」のための練習なのだ。
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