大いなる矛盾「雨水システム」・・・第17話
コメントに「雨水システム」て?と言うのがあったので今回取り上げた。
転勤で千葉に来てから家庭菜園をM農園で始めた。その農園には各所に水道水が常備されて、水撒きや、取れた野菜、農機具の洗浄に重宝した。ところが、その農園が閉鎖になり、牧草地に移ったところ、そこに水場はなく、各自、ポリタンクで水を運んでくると言う話になった。それが4年前だ。
面倒くさり屋な俺は空から降ってくる雨を利用できないかと考えた。
ケチな俺は出来れば廃物も利用して、これを作ろうと思った。
幸い、小屋は各自つくってもよい事になったので、その小屋の屋根に降った雨を集めれば簡単だ。これは、天水だよりの山小屋でやる方法だ。
先ずは材料探しに閉鎖された、M農園に行った。先輩たちが集めたゴミともつかない廃棄物がそこら中にあった。木材、タンク、継ぎ手、ホース等。
それをイメージして頭の中で分解して組み立てた。こういうことは俺にとっては大きな楽しみだ。
動力を使わず畑の各所に水をまく。池を作り、それとリンクする。堆肥場にもその水を供給する。手洗い場も兼ねる。溜めた水のボウフラ対策。他にも工夫と言うか妄想に近いアイデアが次々と浮かんでは消えていった。
実際にはこんな風になった。
屋根で集めた雨をトイを使ってタンクに溜める。
このタンクは下部を切断して上下逆さまににしてある。
高くする事でヘッド圧を高めている。
タンクの口の部分を下にしてホースをつなぐ。この部分が一番考えた。口に合うゴム栓に穴を空けて金属パイプを通した。因みにゴム栓は東急ハンズで入手した。
切断したタンクの底を洗い場に利用して、ドリルで穴を空けて使用後の水を下の受けに集めるようにした。
最初はこの排水をろ過して池に流す構想であったが、それほど排水がないので池に流すのは止めた。
ホースに開閉つきの二股継ぎ手を購入して一方を洗いように、他方を長いホースにつないで水撒きようとした。
これは堆肥床に水を入れているところだ。
ニンジンなどの種蒔にも利用している。
水を溜めていて気をつけないといけないのがボウフラ対策だ。メダカに退治してもらっている。
池にもメダカを飼っている。世代交代を繰り返している。可愛いやつらだ。因みに池にはタニシもいる。スイレンも浮べている。
こう見るといい事ずくめのようだが、大きな問題があるのだ。
雨が降ってタンクに水が溜まるときは植物たちに十分水が与えられているのだ。即ち、雨水システムの出番はない。
雨が降らず、雨水システムの出番のときは雨が降っていないのでタンクに水が溜まっていない。
タンクが150リトルしか入らないので丁度よい案配にならないのだ。そこでポリタンクで水を運ばなければならなくなる。
ここに矛盾があるのだ。『おおいなる矛盾 雨水システム』。
と言う事にしている。
便利だと言うと嫉妬されるので。
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