ニンジン「ベーターリッチ」シーダーテープ播き・・・第28話
前にニンジン栽培に苦労している話を書いた。ニンジンは発芽さえできれば栽培は容易な野菜なのだが、それが出来ないでいた。
ニンジンは好光性と好湿性を持つ。要するに発芽するときに光と多くの水か必要なのだ。それに根が直根なので、直播しかできない。
だから発芽するまで畑に水遣りに行かなくてならない。それが出来なくて栽培に苦労しているのだ。
だから水撒きをしなくて済む季節、梅雨がニンジンのタネ播きの適期となる。でも、ニンジンは我が家では料理になくてはならない野菜なので年がら年中栽培しているが、梅雨のタネ播き以外あまり成績が良くない。
品種は周年栽培できる「ベーターリッチ」を使っている。この品種は甘く美味しい。発芽率をあげる工夫としてペレットシード処理されているのだが俺の農法には不十分だった。
俺は他の野菜でも時たま栽培に失敗する事もあるが、多くは俺の手抜きが原因だ。俺が心をいれ変えれば済む問題なのだ。
でもニンジンは違う。俺の農法に合わないのだ。俺はこれを
家庭菜園における最大の課題と長年位置づけてきた。
そんな時、2年ほど前からサカタのタネがシーダーテープタネ播きを盛んに宣伝していた。シーダーテープとは水溶性の透明なフイルム(PVA)をテープ状にして、等間隔にタネがいれてある。
それを畝に伸ばしてタネ播きする方法だ。間隔や、タネの粒数を管理されているので失敗が少ないとある。ペレットシード処理より水溶性と透光性に優れていると思われた。そこで、試すことにした。
用心深い俺は先ず「下仁田ネギ」のシーダーテープ播きで練習したのだ。それが4月下旬に投稿したブログだ。下仁田ネギはすぐに発芽し、発芽率は上々だった。
その結果を確認してから翌週本命のニンジン「ベーターリッチ」のシーダーテープ播きを実行に移した。ニンジンはネギより被せる土を薄くした。好光性対策だ。
二週間後農園に行くと見事に一列に並んだニンジンの幼苗があるではないか。ニンジンでこんなに発芽したことがない。
それから、1ヶ月後順調に成長している。
長年の課題をクリアしたわけだが浮かれてはいない。シーダーテープ播きをした、今年の春は雨が多かった。条件が良すぎたのかもしれない。
この梅雨のニンジンのタネ播きは残っているペレットシード処理品を使い、また9月に「ベーターリッチ」のシーダーテープ播きを試すつもりだ。
浮かれるのはその結果を待ってからでも遅くあるまい。
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