(新)トウモロコシ栽培と簡単カラス対策・・・第49話
昨年7月、5年間無敗を誇っていた不織布で覆うだけの「簡単トウモロコシカラス対策」が敗れたことをブログで報告した。
勝つことになれた「俺の油断」が、簡単トウモロコシカラス対策失敗の原因と自戒の念を込めて投稿した。
そのブログの中で未来永劫続く、勝ちパターンなどないと考えさせられる出来事だったとも言った。
その数ヶ月後、世界中で俺と同じ事を言うヤツラが現れた。グロバルー企業の大経営者達も同じ事を言い出したのだ。製造業No.1のトヨタの社長までも「油断が原因だ」と言っていた。もちろん彼らの課題はトウモロコシ栽培の事ではないが。
トウモロコシはおすそ分けもしないし、家族も食べる者も少ないので今シーズンの栽培をどうしたものかと考えていたら、今年になるとアメリカのほうで「再生」とか「新」とかの言葉を盛んに発する人が現れた。
それに接するにしたがいトウモロコシをもう一度栽培したくなった。さすが世界のリーダだ。人を「その気に」させるのも上手だ。そこで栽培につきもののカラス対策も合わせて新手法を考えた。
ここからが(新)簡単トウモロコシカラス対策の本題である。根本から見直したのでタネ播きからだ。
トウモロコシは吸収力が強いので栽培には肥料はいらない。土を苦度石灰で中和し、畝を作り、90cm幅の穴つき15×15の黒マルチをした。
4月中旬、両端の穴に45cm間隔にトウモロコシ「ゴールドラッシュ」のタネを2列蒔きした。残りの穴につるなしインゲン「セりーナ」のタネも蒔いた。後は発芽するまでベタがけ不織布で鳥からタネを守った。
肥料もいらない、栽培期間も同じ、高さが違う植物同士なのでこんな栽培も可能なのだ。インゲンの作り出す窒素分と土地の有効利用も兼ねている。
トウモロコシの雄花が出始めたら、アワノメイガ対策として株元に少量の殺虫剤を混ぜ込んでいる。
そして、雄花のすぐしたの実だけ残して、後の実は取り除く、その頃はインゲンも生長して背丈が高くなり大事な実をカラスから隠してくれるのだ。
雌花に受粉を終えた雄花は実より少し高い位置で切り落とした。アワノメイガは雄花にタマゴを生み、孵化すると雄花の茎を伝わり実に入り食害すると言われている。前は無農薬で雄花切だけで凌いでいたがこの頃、被害が増えたので殺虫剤も併用するようになったのだ。
そして、そこに、弱い不織布では無く、強い寒冷紗でトンネルを作った。収穫する場合は両脇から重石の水入りペットボトルをどかしてすれば随時収穫出来る。オリを作って鳥除けネットをすれば1時間以上は費やすがこの方法では5分程度ですむ。収穫も楽だ。
これが、(新)トウモロコシ栽培と簡単カラス対策の全容だ。
「再生」とか「新」とかいう言葉は単純に昔に戻る事ではない。知恵を絞り、試行錯誤して新たな次元に行く事だと思っている。だから、カラスからトウモロコシを守る事だけにこの方法は主眼を置いていないのだ。
題に「簡単」とあるが簡単ではないと言われそうだが?
あのトヨタ、ホンダでさえ、電気自動車や、燃料電池車ではないハイブリット車をエコカーと呼んでいるではないか。諦めなければいつかはそうなる。
もうすでに、お気づきな方もいるかと思われるが新シリーズで取り上げた主な野菜達は昨年、失敗したものが中心なのだ。
この5月から栽培法をメインテーマに、ブログを再開したと言ったが、本当のテーマは「再生」なのだ。
このブログを読んだ女房には『ただ、カラスにリベンジしてだけじゃないの』と。
部活から帰ってきた末娘には下記の文を書き込まれた。
『再生してジャガイモ収穫して、「えび」入りグラタン作ってね!!』
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