冬至に食べるカボチャを夏野菜だと知っている人は自分で栽培している人達ぐらいだろう。昔は冷蔵庫なんかなく、保存性に優れたカボチャは冬の食料として、貴重だったと伺われる。もっとも夏野菜はたくさん取れるので持ちのいいカボチャはどうしても後回しになってしまうのも事実だ。
それにしても、カボチャは色々あって、面白い。品種の違いや、大きさの違いはあってもナスはナスだし、トマトはトマトだ。
でも、カボチャは違う。
大きく分けて日本カボチャ、西洋カボチャ、ペチャカボチャの3種類だ。でも、最初の2つは日本に入ってきた時期が違うのと色と大きさが違うぐらいだ。最後に入ってきたのがペチャカボチャで、ズッキーニ、コリンキーなどの未熟果を食べる種類だ。
ひとつずつ取り上げても面白いのだが、今回は紙面の都合というか、季節の都合で一纏めにザックリ話すことにする。
先ずは西洋カボチャ「雪化粧」。家庭菜園を始めた2年目から栽培しているので今年で6年目になる。我が家の定番カボチャだ。茹でると鮮やかな黄色になりホクホクして美味しいカボチャだ。
4月中旬頃直播して、放任栽培している。カボチャの収穫時期は受粉から50日とあるが、虫に受粉をお願いしているので分からない。なので、もっぱら果実についている茎の部分がコルク状になったら収穫するようにしている。早取りは禁物である。それと収穫後一ヶ月ほど放置して食べると甘みが増す。
ソーメンカボチャ。別名「金糸瓜」。最近テレビのバライティー番組で取り上げられていた。加熱すると果肉が糸のように細くほぐれるのを芸能人が驚いて見ていた。味はダイコンのようだとも言っていた。
俺も6年前、Aさんからソーメンカボチャを貰って同じようなことをやって子供たちと楽しんだ。味もダイコンのようで味噌汁とドレッシングで食べたりした。でも、美味しくない。Aさんと意見が一致したのだが、一度味わえば十分なカボチャだ。
次はイタリアン料理で有名になったカボチャ、ペチャカボチャ達。これらは主に未熟果を食べる。

コリンキーは6年前から栽培を始め、この2年ほど栽培していない。3年ほど前、ハリウッド女優がこのカボチャが好きだと日本にも伝わり、一時ブームになった。カボチャは普段は地味だが出るところに出ると結構派手な野菜なのだ。この年は女房の友人たちの間でおすそ分けで喜ばれた。
サラダでたべると美味しい。イタリアンドレッシングに合う。それと我が家での一番人気は「ポタージュ」だ。「雪化粧」よりもあっさりした味で上品なポタージュになる。もう一度栽培してもいいカボチャだ
未熟果を食べるので花が咲いて7日ほどで収穫できるのはいいが、難点は出来すぎだ。一株から20個ほどできる。未熟果を収穫するので畑にも置いておけず、家中占拠される。それで人気が下火になった今は栽培を控えているわけだ。

最後にズッキーニ。これは家庭菜園を始めた7年前から栽培している。その当時は周りでは栽培している人はいなくて、大きくなる株を見て「その化け物野菜」はなんだと言われた。その翌年タネを採取して苗をたくさん作り、菜園仲間におすそ分けして広めた。
グリーン、ゴールド、ブラックを3種類栽培して食べ比べて分かったのだが、味はグリーンが一番である。料理は昨年だした「ズッキーニが主役の料理」を見て欲しい。この4ヶ月で1000人以上の人が見てくれているので既にご存知かもしれない。
栽培は簡単である。風に弱いので株の間に竿をして、対策するといい。花が咲いた4~7日で収穫することがポイントだ。収穫が遅れると大きくなり美味しくなくなる。菜園家はどうしても大きくなる事が好きなようで苗をおすそ分けした人達もあれほど言ったのに大きくして美味しくないと言ってきた。それもあって料理をブログにしたのだ。
今シーズンも5年前採取したタネでグリーンズッキーニを栽培した。
他にも栽培したり、自然に生えてきたり、食べたりしたカボチャもあるが記憶に刻まれているカボチャは以上だ。
ある元首相が『人生色々、考えも色々』と言っていたがカボチャも色々だ。収穫まで長いものもあれば、短いものもある。
どちらにしても、なくてはならない野菜であることには違いない。
皆さんも『まあ、せいぜいカンバッテ下さい』
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