廃材を利用した加温式温室作成
冬の間は庭造りはお休みして、キッチンや飾り棚の木工作業をしていた。必要なモノを手作りし、役目を終えたら分解し、材料を回収して、その時に必要なモノを作るという作業を20年繰り返している。
この冬は、残った材料に新たに材料を加えて温室も作成した。昔、サカタのタネで購入し、ほって置いた、加温シートも組み込んで温室を作ったのである。
夏の花や野菜を初夏から楽しむにはプロが育ってた苗を購入するしかない。一昨年からコスパがいい果菜類や夏の花のセルトップ苗を導入し始めた。なるべく、気にいった品種を選んでいるがタネのレパートリに比べれば少ない。その不満が募ってきたのである。温室があればプロのように様々な品種が冬場から苗作りが出来る。
さて、どこに作るか。デッキにつくれば簡単である。屋根はある。電源も取れる。だが、広いとはいえ、俺の憩いの場所でもあるし、育ってた野菜でバーベキューも気が向けばする。何よりも女房の洗濯物干しにも使われている。邪魔なのである。苗作りは季節限定なので使わない間はしまうという手もあるが、それも面倒である。
あれこれ迷った末、長年愛用していた作業台を壊し、そこに温室を作ることにした。工夫すれば電源も取れる目途が立った。ここは大事な光が朝から午後3時ぐらいまで射す、畑スペースの家寄りの片隅である。
内部材料は社宅時代に使っていたバスマット、テントタープやシート等の他の人からから見れば廃材である。
光を通し、耐光性と強度に優れたシートを購入して、前面、側面と上面に取り付けた。奥まで光が入るのを確かめて上面のシート面積を決めた。
また、前面をブロックと木片で高くして光の取り入れと雨水を後方に流れるように工夫した。底板の下の空間には農業シートや、ペグ等を収納している。
内部にはオレンジの加温シートと温度計を入れて、温度管理をしている。発芽に25℃以上必要とするナスやピーマン、ジニアプロフィージョンも順調に双葉がでた。
光を取り入れる工夫を施しているが、どうしても不足になりがちになる。天気のいい、気温の高い日は上部の光取の部分を閉めて天板の上に苗を出している。水もなるべく控えめにして徒長を防ぐようにしている。気温が高くなる5月には温室も必要なくなる。その時には天板が苗の育苗場所になる。
二月下旬種まきした苗が育ってきた。昨日、ズッキーニとキュウリの苗を定植した。さらに、残った材料で作業台も作り直した。それは後日取り上げることにする。
俺の木工品を「あるもので作る主婦の料理のようだ」と女房は称している。デザイン力も技術もない。あるのは使い勝手を考え抜いたアイデアだけである。
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