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2015年10月31日 (土)

想い出の庭 「モネの庭」

 介護で疲れ切った妻を連れだして長女の住む浜松に行った。自動車開発技術者として働き始めた長女の生活環境を見るためでもある。宿は11年前の秋、花博で泊まった舘山寺温泉にした。

 

 浜松駅で長女と待ち合わせた。すぐに彼女の車で「さわやか」と言う地元では有名なハンバーグ屋さんに連れて行かれた。彼女は浜松で美味しいと言われる店を聞けば同期を引き連れて行く、グルメ部長なのである。翌日の夜は地元の人しか知らない「ウナギ屋」に予約をいれてくれた。

 

 次に自動車歴史館に訪れた。社長の居る本社社屋より、綺麗な歴史館であった。事業を展開するうえで地元の人に受け入れてもらうために建てたもので、全国的に有名にしない方針だそうである。この日も地元の小学校の生徒達を招待していた。ここは彼女の最終選考を行った場所であり、技術者としての登竜門でもあった。

 

 歴史館の裏手にある彼女の寮を通り過ぎ、自動車開発の技術者として必要な運転スキルを磨くため特訓をしている大駐車場にいくことにした。そこは11年前花博会場のため作られた駐車場の一つであった。そこに、車を駐車して公園を散策することにした。 

 

 コスモスが咲き乱れている運河沿いの道を歩いて行った。対岸では花と戯れる我子を写真に撮ろうとする若い母親がいた。でも、幼子が花を採ろうとするので、止めさせようとして写真を撮れない母親との、ほほ笑ましい光景を見た。

 

 気持ちのいい秋晴れ、時がゆっくり流れて行った。景色をよく見ると見覚えのある場所なのである。花博のキャラクターの看板を見つけ、本会場であると確信した。時が過去へ動き始めた。

 

Photo

 

 多くの庭は取り壊されていたが、ところどころ建物は残っていた。モネの家と庭がまだあるのではないかと、気持ちはざわめいた。このモネの家と庭に影響を受け、我が家は緑のモールを着け、モネ風の池と庭を作ったのである。日が落ちる前に先を急いだ。

 

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 家は取り壊されず美しい庭と共に維持されていた。11年前に訪れた時は多くの人と警備の人の声がうるさかった。今は訪れる人も少なく静寂に包まれていた。「想い出の庭」に思いがけず再会して感激した。小さかった娘達も成長して自分の進む道を見つけて、それぞれ歩みだした。

 

 名残欲しいが日が落ちぬ間に舘山寺温泉の「星野リゾート」の宿に向かった。長女のお世話になっている会社の先輩の義兄が支配人をしていると、その時知った。部屋と接客は素晴らしかった。残念だが食事はグルメ部長の選んだものの方が美味しかった。

 

 でも、お茶の宿として営まれているので、いろいろなお茶を堪能した。温泉に浸かって湯上りのお茶を飲んでいると懐かしい人に偶然あった。

 

Photo_2
 その人は15年ぐらい前、あるプロジェクトリーダーとして、2年ほど私の上司であった。そのプロジェクトは私の参加した多くのテーマで最も困難なものであった。社内事情で始まったものだった。

 

 その人は将来の地位を約束されていたが、誠実でやさしい人であった為に一技術者の道を選んだ。定年後も自分が育てた部下を助けて新プロジェクトを軌道に乗せ、静かに会社を去っていた。

 

 悠々自適の日々を過ごしているものと思っていたが、65歳を過ぎても働いていた。新しい会社の職場旅行で、この宿を訪れたのである。技術者として製品開発に携わることが幸せなのであろう。

 

Photo_3

 

 技術者として歩き始めた長女には、まだ製品化の苦しみや、その先にある喜びは分からない。失敗を恐れず日々励んでほしい。粘り強さが持ち味なのだから大丈夫だと思っている。

 

 思いがけないことが続いた旅であった。妻も少し心が落ち着いたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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